『超ヒトネコ伝説オマエ・モナー 妖神編』14

 エピローグ  バーチャルネットワークゲーム   オマエ・モナー  『千年紀の眠り』から目覚めし者、オマエ・モナーの物語は今ここより再現され始まる。 既に忘却の彼方に吹き飛ばされたその伝説は、遥かなる世界の出来事である。  思い出して欲しい。かつての彼在りし日の姿を。目を閉じれば、瞼の裏の銀幕にその光景が映し出されるだろう。あの血と砂の匂い。剣を握る感触。しわがれた詩人の…

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『超ヒトネコ伝説オマエ・モナー 妖神編』13

 起爆  {チュチェドの妖神・パート}  目の前に直径五メートルもの黒い球体が浮遊している。  対妖神爆弾。先程自分をウィルスだと解析しサイロが吐き出したモノ……。  じきにそれが爆発するというのに、彼はサポート――この世界で言うところの神々の手先――妖術師たちがつくり上げた結界から抜け出すことができなかった。  目玉を動かし辺りを見回す。もう周りには誰もいない。爆弾を吐き出したサ…

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『超ヒトネコ伝説オマエ・モナー 妖神編』12

ミッション・コンプリート {アイオーナ&ショボ・パート} 白い霧の中。 数時間前までバエン王宮であった一部の瓦礫と霧が舞い上がり、空間に魚眼レンズのような歪みができたかと思うと、歪みから奇妙な鳴き声があたりに木霊した。 『しぃーしぃーしぃーしー』 ひとたび鳴き声がやみ、次の瞬間にはその場所に青い扉が出現した。ガチャリと扉が開き、中からアイオーナと二匹のフーストが出てきた…

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